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おりもの(帯下)のお話。|たけだ乳腺・婦人科クリニック|立川で乳がん検診なら|たけだ乳腺・婦人科クリニック|乳腺外科・婦人科

今回はちょっと話題にしづらいけど、でも気になる「おりもの」のお話。

 

前回は、自分の月経血量を見直してみましょう、というお話でした。

同じく、おりものも人と比べることができず、自分が正常かどうか分からない、というお悩み事をお持ちの方もいらっしゃるかと思います。

「私はもともとおりものが多くて、困ってます」

とお話を伺い、実際診察で拝見しても全然多くないし、検査しても何の菌も検出されないことがあります。

そもそも、おりもの(医学用語では「帯下(たいげ)」といいます)って何か?

口から出てくる粘液や組織片などの総称で、つまりは膣内の汚れであったり、子宮から分泌される粘液が混じったものです。

皮膚から出る汗とか垢のようなイメージでしょうか。

膣内の汚れは新陳代謝の活発でエストロゲンが豊富な世代であれば多くなりますし、月経周期によっても変わります。

年代によっても変わるし、量やにおいなども個人差があります。

膣内には常在菌が存在し、外敵の侵入をブロックしてくれています(自浄作用という)。

なので、膣内を無菌状態にすることは不可能であり、洗いすぎてしまうと自浄作用が弱くなり感染を引き起こしやすい状況になってしまいます。

まずは、「いつもの自分の状態」を把握しておくことが大切です。

しかし、これが普通なのか、異常なのか分からない・・・ということもあるかと思います。

婦人科検診と一緒に、帯下チェックもしておくとよいかもしれません。

何も異常が出なかった場合は、その状態が「自分の正常」。

「自分の正常」と違う状態になった場合は速やかに婦人科を受診していただく事をお勧めします。